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かしこまりました、デスティニー (下)【ネタバレ感想】さちも

かしこまりました、デスティニー【ネタバレ感想】さちも
あらすじ

元主の東條葵(とうじょうあおい)に、長年恋心を抱いてきた葵付き執事・宮内(みやうち)。だがβであるが故に身を引き、葵と次郎(じろう)の仲を取り持つ。
自分を押し殺す宮内の姿を見て、次郎付き執事・久藤(くどう)は抱きしめずにはいられなかった――。
“運命”に翻弄されるオメガバース物語、下巻!

 

著者 さちも
レーベル ポーバックスTHE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
出版社 ふゅーじょんぷろだくと

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

次郎付き ヤクザ顔執事・久藤【α】×葵付き 美人執事・宮内一郎【β】

ネタバレ感想

オメガバースもののBLで、イチオシの『かしこまりました、デスティニー』シリーズ!
運命に翻弄されるイケてるメンズたちの物語。こちらはシリーズ二作目になります。一作目の感想はコチラから。

かしこまりました、デスティニー【ネタバレ感想】さちも
かしこまりました、デスティニー (上)【ネタバレ感想】さちも 御曹司の東條葵(とうじょうあおい)は、同じく御曹司の西園寺次郎(さいおんじじろう)と幼い頃とあるパーティーで出会い、...

『第4話』βだから王子様になれなかった宮内

下巻の主人公は西園寺次郎(さいおんじじろう)付き執事の久遠(くどう)。そして、東條葵(とうじょうあおい)付き執事の宮内(みやうち)です。
上巻の『第1話』で、突然発情期になった葵をほかのαから守るために部屋に閉じ込めた久遠。でも久遠自身も【α】なんで葵のフェロモンにあてられてオッキ不可避(笑)
そこに宮内が現れますが、フェロモンを抑えることができる特効薬をなぜか葵に渡しません。そうです…!宮内はこの頃からヘタレ次郎に、葵とくっつけるチャンスを与えていたのです。
案の定、次郎はこのとき葵を襲い一線を越えます。※『第2話』参照。
ところが宮内にも想定外の出来事が!それは理性を失った久遠が、宮内に盛ってきたことで…!!キレながらも「葵様を守ってくれた礼」と、すんごくクールに口を使って久遠の欲を発散させてやります。
それからというもの、いままで「β野郎」と蔑んできた宮内のことが気になって仕方ない久遠。謎に包まれたカンペキ美形執事の素顔が知りたくなります。
そして見えてきたのが“葵を死ぬほど好き”ってこと。しかし宮内は自分が【β】であることから、葵と結ばれるのを諦めます。これを聴いた久遠は、思わず宮内を抱きしめます。

『第5話』「β野郎」が気になって仕方ないα

普段カンペキな宮内の弱い部分を知って、さらに宮内で頭がいっぱいになった久遠。こりゃもう完全に恋です。宮内の行動監視をします(笑)
んでもって、やっとひとりランチしてる宮内と話ができた久遠。次郎の子を妊娠してつわり中の葵を心配しつつ…、今度は久遠が自分の弱みを宮内に話します。

BL式部
BL式部
その弱みってのが…若かりし頃、αだからってイキりすぎてモブβやモブΩに乱暴されたこと。だから久遠はβやΩに差別意識があったんですね。

一通り聞いた宮内、お返しに天涯孤独の自分の人生を語ります。そして久遠は「葵様の幸せが私の幸せ」と、苦しそうに笑う宮内をなんとかしてやりたいと思うように…。意を決して「好きだ」と、伝えます。

『第6話』久遠、β姫の王子様になる

本心はβになんか生まれたくなかった宮内は、αやΩのように特別な存在になりたいと子供の頃から思っていました。――という回想シーンからスタート。
宮内は『第5話』の久遠の告白に、OKともNOとも言わない状態。見かねた次郎と葵が、久遠と宮内に買い出しに行くようにデートをセッティングしてあげます。クールな宮内も次第に表情が出てきて、デートを楽しんでる様子。
でも誰よりも“運命”を信じる宮内は、αの久遠と番(つがい)になるΩがいつ現れるか心配…。「自分への好意もすぐ忘れてしまうんじゃないか」と、実は思っていました。
久遠はそう言われても「ただ宮内とふたりでいたい」と言って、宮内の手にキス。運命なんかクソくらえ精神で、葵の王子様になり損なった宮内の王子様になります。
その晩、初夜を迎えたふたり。久遠にスキスキ攻撃された宮内は、Ωになりたい気持ちになり「首を噛んでください」とオネダリ。番になれなくても、久遠のものになりたいと可愛く誘う宮内。マジ天使!

『とある使用人の激白』

とあるモブ使用人視点から見た、久遠執事と宮内執事。仲悪そうに見えて、実はラブラブだったってゆうアレです。久遠に首を噛まれて宮内がデレてます。

『かしこまりました、運命』

いつの間にかつわり中だった葵が出産して数年経ったころ(笑)何気な~い会話の中で「誰よりも幸せになれ」と、宮内に泣いて命令する葵。ちゃんと宮内の気持ちに気付いていたんですね。やっぱ葵イイ子!

『あとがき』

さちも先生「運命は自分で切り開くものだ」
はい、名言いただきました!

まとめ

ちょちょちょ、この表紙ィ~!上巻と下巻で絵が繋がるんです!なにこの構図、声優さんアフレコしてください!!
葵の王子様になれなかった宮内だけど、久遠のお姫様になれて感無量。いっぱい愛されてください。
余談ですが、次郎と宮内は実は半分血が繋がっているようです(だから宮内の下の名前は一郎)。細部まで設定が作りこまれてて、物語が面白いです。

試し読みあり

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