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かしこまりました、デスティニー ~Answer~(下)【ネタバレ感想】さちも

かしこまりました、デスティニー ~Answer~【ネタバレ感想】さちも
あらすじ

αの久藤(くどう)から求婚されても、自身がβであることを理由に拒み続ける宮内(みやうち)。
しかし久遠の“運命の番”のΩが現れ、状況が一変する――!!
“運命”に翻弄されるオメガバース物語、続編にして最終巻!

 

著者 さちも
レーベル ポーバックスTHE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
出版社 ふゅーじょんぷろだくと

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

次郎付き ヤクザ顔執事・久藤【α】×葵付き 美人執事・宮内一郎【β】

ネタバレ感想

オメガバースBL『かしこまりました、デスティニー』シリーズの続編!『かしこまりました、デスティニー ~Answer~』。
運命に翻弄されるイケてるメンズたちの物語。通算シリーズ四作目にして最終巻!一作目、二作目、三作目の感想はコチラからどうぞ。

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『第4話』懺悔する宮内

久遠(くどう)は、“運命の番”の相手だというΩ・ハジメの登場で神経をすり減らせるものの、それでも宮内(みやうち)への気持ちは変わらず。純愛を貫き通しています。
一方 宮内も久遠への想いを断ち切ることは出来ず、身を引くことを辞めます。そしてハジメを差し向けた諸悪の根源・南雲(なぐも)を呼び出し、タイマンバトル(話し合い)!
宮内は、ハジメの遺伝子をイジくって久遠と番になるよう操作した証拠を南雲に突きつけます。でもまったく悪びれない南雲。
逆に「宮内だって、葵(あおい)と次郎(じろう)の運命を弄んだだろ」と、イタイところを突かれてしまい…。(※『第4話』参照。)まさかの宮内、完全敗北。
葵への罪の意識に苛まれて、トボトボ屋敷に戻ります。するとそんな普段とは違う宮内の様子にビックリした葵。訳は聞かずとも「宮内に感謝してる」と、神フォローします。
葵の言葉に救われた宮内は、運命に囚われすぎて久遠の愛に応えようとしなかった自分に後悔。今からでもなんとかしようと思い立ちます。

『第5話』α×β

その頃 久遠は、次郎と葵に付き添ってクルーズ船に乗船中。しかしあろうことかハジメも同行しています。
すると不安に駆られる宮内のもとに、ハジメから電話が。わざわざ「南雲が用意した発情期誘発剤を使って、ボクと久遠さんは番になります」と、宮内に事前通知してきます。

BL式部
BL式部
ハジメも本当は南雲が好きなようで、久遠と番になるのは不本意な様子。

それを聴いた宮内は「久遠に会いたい」一心で、クルーズ船へ向かいます。
一方 クルーズ船では、久遠が具合の悪くなったハジメを看病中。ところが南雲の命令通り、ハジメは発情期誘発剤を自分に投与!防カビ燻煙材レベルで強烈なフェロモンを出し、久遠を誘います。
必死で欲望に耐える久遠ですが、ついにハジメの首を噛んでしまいそうになったその瞬間!!宮内が現れ、今まさにイチャつこうとしている久遠とハジメを引き剥がします。
そしてフェロモンを垂れ流すハジメに特効薬を注射する宮内。そのまま興奮状態が続く久遠を別室にお持ち帰りします。
でも久遠は「βの宮内じゃ、αである俺のヒートセッ●スに耐えられない」と、宮内を気遣います。これに宮内は「久遠の丁寧すぎるセッ●スに飽きていたところです」と、ツンデレに返事。α×βでも幸せになれると信じて、野獣化した久遠のスペルマを受け入れ続けます。
翌日、久遠と運命を共にしていきたいと思った宮内は、久遠に公開プロポーズ!久遠と共に幸せになろうと決意します。

『第6話』愛を育み三年後…

『第5話』から三年後。久遠は子供好きな宮内を思いつつ、何度エチしても一向に授かることができない宮内のココロを案じています。
そんな久遠と宮内、今日はなんと結婚式(主役)!でも普段ふたりとも執事なんで、主役なのにツイ裏方に回ってしまい…気を利かせた葵に、ふたり揃って披露宴会場から追い出されます(笑)
そして「いざとなったら俺が子供を産むから」(※オメガバースの世界では誰でも妊娠可。)と、宮内に伝える久遠。尻を掘られても宮内への愛は変わらない意気込みを見せます。エエ旦那やで。
そうこうしている間に披露宴も終了。幸せいっぱいの久遠と宮内は日常に戻ります。ひとつだけ変化があるとすれば、大食いの宮内がさらに大食いになったことくらい。
…はい、不妊で苦しんでいた宮内、ようやく子供を授かることができました!!なんて幸せなディスティニーな結末!!

『Yes,Our Destiny』

そいでまた数年後。宮内は出産して母になり、久遠と幸せファミリーを築いています。
『かしこまりました、デスティニー (下)』で、葵に「誰よりも幸せになれ」と、命令されていた宮内。その命令は達成された模様です。こりゃ感動。

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『あとがき』

出産してもスグ執事職に戻る宮内。その理由は、もちろん早く葵のお世話がしたいからで(笑)母になっても“葵LOVE”は変わらないようです。

まとめ

ちなみに南雲とハジメはクルーズ船事件のあと逃亡。三年後の描写では、ガチムチに育ったハジメがどう見ても攻め。南雲が受けっぽくなるという衝撃的展開に!
でもまぁ宮内の心の氷河期も終わって、久遠の愛を受け入れてくれてヨカッタヨカッタ…(涙)ほんとドラマチックでグッとくる、泣けるBLでした。表紙はご覧の通り上下巻で繋がります。はい、最高です。

試し読みあり

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