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花は咲くか(5巻)【ネタバレ感想】日高ショーコ

花は咲くか【ネタバレ感想】日高ショーコ
あらすじ

広告代理店勤務の桜井和明(さくらいかずあき)は、歳の離れた美大生・水川蓉一(みながわよういち)と恋人同士に。
すると蓉一から「親が亡くなったのは自殺かもしれません」と、桜井は悩みを打ち明けられて――。
2018年に実写映画化となった日高ショーコの大人気シリーズ、第五巻!!

著者 日高ショーコ
レーベル バーズコミックス ルチルコレクション
出版社 幻冬舎コミックス

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

遅れてきた春に戸惑う中年・桜井和明×浮世離れした美大生・水川蓉一

ネタバレ感想

『花は咲くか(4巻)【ネタバレ感想】日高ショーコ』はコチラからどうぞ。

花は咲くか【ネタバレ感想】日高ショーコ
花は咲くか(4巻)【ネタバレ感想】日高ショーコ 広告代理店勤務の桜井和明(さくらいかずあき)は、歳の離れた美大生・水川蓉一(みながわよういち)と両想いに。 しかし...

『第26話』真相を探る蓉一

「俺の親が亡くなったのは自殺かもしれません」イチャラブ後に、とてつもなく重い話をぶっこんできた蓉一(よういち)。
桜井(さくらい)も恋人として支えてやりたい気持ちが募り、それから頻繁に蓉一に連絡。会えない時間も蓉一を想います。
一方 蓉一は生前親が使っていた家の離れのアトリエに籠るように。父親と同じ目線で絵を描いて、父親がなにを考えていたのか探ろうとします。

『第27話』地盤を固める桜井

桜井は仕事の合間を縫って蓉一の家(下宿先)へ。大坂転勤になる前、少しでも蓉一との時間を取ります。
そして完全にホモとして生きていく覚悟ができた桜井。蓉一の一番傍にいるために「周囲にホモを打ち明けようと考えている」と、蓉一に伝えます。
これを聴いてカァァとなる蓉一。ところがそのとき、蓉一の家を管理するオッサンたちの話し声が。なんでも“蓉一の家を取り壊す”話をしていて…!!
大家なのに何も知らない蓉一はその話を聴いて激怒!オッサンたちとバトルします。

BL式部
BL式部
でもこのオッサンたちは蓉一の親代わりで、めっちゃイイ人たちです。

『第28話』家を守りたい

結局“家を取り壊したくない”という蓉一の要望は通らず、最終的な権限を持つ本家へ直談判しに行きます。
そしてこれからはちゃんと大家として、家を守っていく覚悟を固めた蓉一。桜井もその交渉に同行します。

『第29話』すべては父親に決められていた

蓉一が育った本家に行くと、そこはマジモンの名家。普通の家とはかけ離れた家の様子に桜井はビビります。
それでも蓉一は親代わりの本家のジジィに掛け合って、なんとかあの家を残してもらえるように説得!途中怯みそうになりますが、桜井に手を握ってもらい声を張り続けます。
ところが本家のジジィは「家の取り壊しは、蓉一の父親の遺言だ」と、蓉一の父が残した遺言状を差し出します。

『第30話』過去に立ち向かう時間

衝撃の事実を知った蓉一は、しばしひとりの時間。またアトリエに籠って黙々と絵を描くようになります。
桜井はというと“蓉一の親が自殺ではない”と突き止めたものの、遠くから蓉一を見守るのみ。過去に立ち向かう蓉一を陰から応援します。

『第31話』蓉一の傍にいるために

そして蓉一引きこもり生活がしばらく続いたある日――。突然、桜井がアトリエを訪ねてきます。
すると強引にアトリエから蓉一を引っ張り出して、引っ越しの手伝いをさせる桜井。
なんと大阪転勤の前に、自宅マンションから蓉一の家に完全に引っ越しするようで――!!大阪から帰ってきたときの家を、蓉一の家だけにします。
その理由を訊く蓉一に「蓉一の傍にいたいから」と笑う桜井。堪らずキッスした蓉一は「したいです」と、桜井にオネダリします!!

『第32話』未知なるステップへ

あの初心な蓉一が、超積極的にお誘い!桜井も待ってましたと『第24話』に使いそびれていた“男同士が愛し合うためのグッズ”を用意します(笑)
…そしてBが終わり、安心しきっている蓉一の尻に危機が迫ります(笑)

『第33話』ふたりで育てていこう

めでたく蓉一の尻に格納された桜井。恥じらいまくる蓉一が愛しすぎて、蓉一の名前を呼び続けます。

BL式部
BL式部
イチャラブの最中に、初めて会った頃のツーンとした蓉一を思い出す桜井。今とのギャップでつい笑ってしまいます。

そして情事後、『第2話』で種を植えた花壇に「新しい種を蒔こう」と蓉一を誘う桜井。このとき蓉一に「親が亡くなったのは自殺じゃない」と話します。
蓉一はその話を聴いて心が少し軽くなり、今蒔いた種をこれから桜井とふたりで育てていこうと決意するのでした。

『第34話』前に進むために

―――時は流れ、桜井が大阪転勤になって一年半後。
遠距離恋愛になっても桜井と蓉一はラブラブ。蓉一の家も当分取り壊しを免れて、大家の蓉一は下宿人を集めようと大学で尽力しています。
そんなとき、父親と同じ事故で亡くなった母親がどうして自分を無視していたのか知りたくなった蓉一。桜井の後押しもあって、過去のすべてを受け入れる決意をします。
すると母親がアルツハイマー(?)のような病気で、蓉一でさえ認識できていなかったことが判明。これを聴いた蓉一は悲しい反面、やっと親のことが知れてホッとします。
そして後日、大阪から蓉一の家に帰ってきた桜井と再会。蓉一は、これまでずっと支えてくれた桜井に抱き付きます。――END.

『あとがき』

日高先生的には『第33話』が最終回で、『第34話』が後日談らしいです。いや、後日談にしては内容濃過ぎです(笑)

まとめ

最終巻きました~!!そんで、こりゃ映画化するわ…って読み終わったあと納得しました(笑)
日高先生の作品はどれもキャラもストーリーもやばいくらい作り込まれているので、BLに不可欠なエ●がたとえ少量でも読者は満足できてしまうのです。
なのでちょっと蓉一が恥ずかしがるだけで、最高のご褒美シーンとなるわけです。それなのに…最終巻で桜井氏と最後までやっていただいて本当におありがとうございました。

試し読みあり

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