千秋(ちあき)は小さい頃からずっと好きだった、幼馴染の和馬(かずま)と恋人同士に。
でも想いが叶って嬉しい反面、和馬のすべてが欲しいと思うようになってしまい――。
『家族になろうよ』の前日譚。少年時代の恋の始まりを描く、下巻。
著者 | 倉橋トモ |
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レーベル | バンブーコミックス moment |
出版社 | 竹書房 |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
性格地味イケメン(学生)・千秋×マイルドヤンキー(学生)・和馬
ネタバレ感想
『いつか恋になるまで(上)』の感想はこちらからどうぞ。

『第6話』尻を捧げる勇気
恋人同士になった千秋(ちあき)と和馬(かずま)。付き合って数か月経って、高校1年生の冬になりました。
でもこれといって下の進展はないふたり。するとある日、千秋のスマホに男同士のよからぬ動画サイトが開いてあるのを見つけてしまった和馬。
いままで千秋から尻を狙われていたことに気付いていたものの…なんとなく避け続けていたことを思い返します。
すると和馬自身も“千秋に食われたい”と正直思い始めていて…ついに決心!!千秋をベッドに誘い、新品の尻を捧げます。
『第7話』ふたりが納得していればそれでよし?
ついに最後まで済ませたふたりは、味をしめて学校でも乳繰り合っています。しかも和馬の方がノリノリという(笑)
ところが和馬は“恋人が男”というだけで、周囲に嘘を付かざる負えない状態が苦痛に…。幸い悩んでいたところを先輩オネェに助言してもらって立ち直ります。
一方 千秋はそんな悩みはすでに解決済みで「ここに誰がいても和馬を抱きしめたい」と、人目をはばからず和馬にキッスします。
『第8話』大人になったら考えておくべきこと
そして月日は流れて高校3年生の夏、進路のことで親に隠し事をしている千秋と和馬。もちろんふたりがカップルなことも内緒です。
でも高校を卒業する時期が近づくにつれて“これ以上親に隠しておけない”という雰囲気が漂い…。
すべてを捨ててもカミングアウトしたい千秋と、いまの環境が変わるのがこわい和馬とで意見が対立します。そしてそれが原因でふたりの仲は険悪に。
でも千秋の“和馬マジLOVE本気モード”に押された和馬。これから大人になっても千秋と一緒にいるために、カミングアウトする方向で考えはじめます。
『第9話』思い出の秘密基地にはいつもお世話になっております。
下巻でもナイスな恋のキューピットをしてくれる巴(ともえ)姐さん。仲直りをした千秋と和馬を、毎年幼馴染3人で行っていた夏祭りに誘います。
そして和馬の手を握った千秋は一生分の愛のプロポーズ。和馬も「俺も」と、人目を気にせず千秋にキッスします。
んで、暑いし若いし我慢できなくなったふたりは思い出の秘密基地へ。(もはや上巻からお決まりコース。)夜の野外で運動をして、汗だくになって夏祭りに戻ります。
『第10話』前に向かって進んでいこう
こうして決意を固めたふたりは半年後、高校の卒業式を迎えます。もちろんイケメンモテ男の千秋のボタンは全滅!
それでも愛されてる余裕がある和馬は嫉妬なんてナッシング、優しく千秋にキッスします。そして千秋、和馬、巴姐さんの幼馴染3人はそれぞれ別の進路へ進むことに。
んでもって、海外に行く巴姐さんを見送った千秋と和馬が向かった先は、それぞれの両親のもと。これからふたりで人生を送るためにカミングアウトします。
まとめ
和馬の尻が貪欲なブラックホールだった件はおいといて(笑)
普段ツンツンしてる和馬がノリで千秋を煽って、千秋の変化球に逆に「えっ」ってなって転がされるパターン…すごくいいです。
実はチョロい和馬をもっと翻弄してあげてください千秋様。ちなみに8年後、ふたりが大人になった続編『家族になろうよ』の感想は下記にて。

試し読みあり