男娼館・シャングリラで、訳あって“試情夫”として雇われたアポロ。試情夫とは男娼のココロとカラダを愛し、ほぐす役割がある。
ノンケのアポロには、フィーという専属の教育係の男娼が付くことになったのだが、アポロの心は乾ききっていて――。
著者 | 座裏屋蘭丸 |
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レーベル | Cannaコミックス |
出版社 | プランタン出版 |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
情熱を失った試情夫・アポロ トラウマを抱える男娼・フィー
ネタバレ感想
南国の高級リゾートがお話の舞台。1巻のあらすじはコチラからどうぞ。

『act.6』男娼には反応しないハズだったのに…!?
シャングリラ経営者のイカしたオヤジと世間話をする試情夫・アポロ。遠回しに「はよ浮気した嫁のことは忘れて、小鳥ちゃん(男娼)とくっ付いて幸せになれよ」と、イカしたオヤジに説得されます。
しかし根っからのノンケ男子のアポロは、男娼のフィーにいくら誘惑されても下半身が沸き立たず。試情夫の仕事を淡々とこなします。…と思っていたら、フィーのあまりの淫らさにアポロのアポロ11号が密かに反応。けどなんでもない素振りで、客のもとに抱かれにいくフィーを見送ります。
一方 フィーもまた、不審なメールやら謎の男に盗撮されるということが重なり、思い出したくもないヒドイ過去を思い出すハメに。そのせいで眠れなくなったフィーは、アポロのベッドに潜りこんで添い寝スタイルで眠ります。
『act.7』動揺するフィー
朝になり、フィーが胸元で寝ていることに気付いたアポロ。叩き起こすことなく、フィーが起きるまでそのまま寝かせてやります。クーッ!イイ男。
アポロのお陰でぐっすり眠れたフィーでしたが、その晩は仕事に身が入らず。途中で仕事を切り上げたフィーは「シャングリラの外の街で飲みに行かね?」と言って、アポロを誘います。
『act.8』フィーのヒドイ過去話
フィーに連れられ、街の飲み屋で一杯やることにしたアポロ。そこでフィーはアポロに聴いて欲しかったのか、思い出したくもないヒドイ過去話を始めます。
アポロは、フィーがストリートチルドレンをしながら幼い頃から売●をしていたという壮絶な話を聴いて絶句。フィーがシャングリラ経営者のイカしたオヤジに拾われるまでの経緯を知ることになります。
しかも話の途中で、アポロは記憶が途切れ途切れになるフィーに危うさを感じてしまい…。その晩シャングリラの宿舎に帰り、「添い寝して」と甘えるフィーをベッドに入れてやります。でもアポロはいくらフィーに誘われても、添い寝以上の行為はしないのでした。まさに黄金の精神を持つノンケです。
『act.9』本気で愛しているからこそ、セ●クスするアポロ
それからもフィーのスマホには、不審なメールが送りつけられる日々が続きます。それでもフィーは、アポロの前では明るくじゃれつくだけ。
薄々フィーの様子が不安定になっていることは分かっていたアポロは、毎朝ベッドに潜りこんで添い寝してくるフィーを拒まず。逆にフィーは、「なんで浮気した嫁を嫌いになったんだ?」と、アポロに問います。
そしたら「本気で愛していたからこそ、裏切られたことが許せなかった」とアポロが答え…。話を聴いていたフィーは、アポロの中でセ●クスがどんなに重要なことなのか知ることになります。
んで唐突に「嫁を失ったことでポッカリ穴が開いた心に、一人入る空きがある?」と、マジ顔で訊いてきたフィー。アポロは自分の胸が高鳴っていることを隠して、その場から逃げ出します。
『act.10』知らずにフィーに深入りしていたアポロ
フィーが情緒不安定になっていることが気がかりなアポロは、心理学の本を読んでフィーの仕草の意味を知ろうとします。自分でも知らないうちにフィーに深入りしていたことに、アポロは驚きます。
一方 不審なメールに悩まさるフィーは、気持ちを静めるためにシャングリラの庭で散歩。しかし、そこでまたしてもフィーを盗撮してくる怪しい男に盗撮されてしまい!キレたフィーは、その男を追ってシャングリラから出ていきます。
男娼ひとりでシャングリラから出ることは、襲われるから危険だとされているので、シャングリラスタッフは冷や汗ダラダラ。するとその場にタイミング良く現れたアポロが、急いでフィーを追いかけることに。
そして街でフィーを見つけたアポロは、一緒になって怪しい男を追いかけます。ところがまんまと逃げられてしまい、ふたりはシャングリラに引き返すことに。
『act.11』本気モードのアポロの愛に、フィー陥落
シャングリラに戻ったあと、フィーは不審なメールやら、謎の盗撮男の件をアポロに相談。「昔ストリートチルドレンをしていた頃、当時の恋人を崖から突き落としてしまったことと何か関係があるのかもしれない…」と、打ち明けます。
しかし「シャングリラ経営者のイカしたオヤジにも相談した方がいい」とアポロに言われてしまい、シャングリラに迷惑をかけたくないフィーはそれを拒みます。そして自分で解決すると意地になったフィーは、今夜も客を取ろうとムキに。
フィーが心配なアポロはそうはさせたくないので「嫁にするみたいにオレを愛撫して」というフィーの懇願を受け入れます。こうしてアポロの本気モードの愛(撫)を受けることになったフィーは、乱れに乱れ…。
アポロの究極のテクによって昇天させられます。と、その瞬間我に返ったアポロは、“男娼をイカせないこと”というシャングリラの掟を破ってしまったことに気付いて真っ青。しかも「このことは、オレたちだけの秘密だ」と、フィーにニヤリと言われてしまい…さらに真っ青になります。
『Day time 4』
古代ローマ人のように、常に裸族のフィー。今夜はアポロと豪華なディナーを楽しんでいますが、もちろん股間はフルーツで隠すのみ(笑)
それに慣れてしまったアポロは、もうツッコミを入れることもなく食事を楽しむのでした。
まとめ
2巻では、お互いの過去を知ることになったアポロとフィー。アポロが無意識にフィーのことを、ただの男娼以上に思い始めているのが良きですね~!その調子でどんどん執着していって欲しいです。
ふたりがシャングリラの掟を破ったことと、フィーを狙う盗撮男の件…。3巻を全裸待機して待つことにしましょう!
試し読みあり