著者 | おげれつたなか |
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レーベル | ディアプラスコミックス Cheri+ Selection |
出版社 | 新書館 |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
明るいモテ男・秀那歩×仏頂面の(性)の怪物・林田かんのすけ
ネタバレ感想
『錆びた夜でも恋は囁く』『恋愛ルビの正しいふりかた』から続く、林田のストーリー最新作。


『第一話』林田にゾッコンの秀那
秀那(しゅうな)と林田(はやしだ)は恋人同士。今宵もお互いワイシャツ一枚の姿で乳繰り合っています。
…とまぁ、29歳になっても性に奔放な林田さん、喉にも性感帯があるらしくそこを●●●で刺激しろと秀那に助平プレイを要求。
林田の驚異のサキュバス加減に、もはやお手上げ状態の秀那(笑)大満足な夜の営みを過ごしたあと、ふと“林田さんの好きなところ”を改めて考えます。
そんな考えを巡らせるうち秀那は人生で初めてガチ恋愛している自分に気付き、心底林田に惚れていることを再確認。
本気になればなるほど、林田がDVを振るっていたという元カレの存在が気になってきます…。
そんな中、秀那に二年間の大阪転勤の辞令が出ます――!!
『第二話』カッコ良い自分でいたい秀那
冒頭から林田が元カレ・弓(ゆみ)と付き合っているときの回想シーン。ラブラブな時からDVを振るっていたときに至るまで…。
――現在に戻り、秀那から大阪転勤の話を聞かされる林田。意外とあっさりと遠距離恋愛になることに受け入れた林田に秀那は内心ムッ!
「元カレの存在が心に残っているから、自分と会えない時間が長くなっても林田さんは大丈夫なんだな」と秀那は思いますが、カッコ悪いので口に出しません。
そのまま本音を言わず、作り笑いでごまかす秀那。本当は林田に「二年も遠距離になって寂しいよぉ、ふぇぇ」と言ってもらいたいんですね(笑)
そしてまた林田と弓の回想に入り、ブラック企業に就職して次第に壊れていく林田の様子が…。弓にしたDVは許せないことですが、さすがに林田可哀想すぎマス。
『第三話』林田の一番になりたい
大阪でモブに「店長~」と呼ばれている男、この麗しいお顔はまさか…!?弓!?
――場面は東京に戻り、秀那のターン!林田を好きになるあまりひとりでグルグル迷走する秀那。
過去の恋愛を思い出し、ただ相手の“理想”の恋人になるだけのテキト~な恋愛しかしてこなかった自分を振り返ります。
でも本気で好きな林田相手だと、どうしても取り乱してしまい“理想”になれないと思った秀那。自信を取り戻すため元カノに会いに行きます。ヒデー男だな。
…しかし、そんなことをしても意味が無いと悟った秀那は林田に会いに。モヤモヤを解消するべく、写真の元カレのことを林田に問いただします。
動揺した林田は高ぶる気持ちを抑えるため、わざとガラスのコップを割り負傷。怒りを痛みで鎮めることができてホッとしている林田を見て、秀那は取り乱した自分に後悔します。
『第四話』カッコ悪い姿は見せたくない
自分の器の小ささで林田に怪我をさせてしまったことを謝る秀那、嫉妬に狂っちゃうほど林田を好きになっています。
林田も秀那を殴らないため自分が怪我をしたことに全く後悔はなく、優しく秀那をヨシヨシ。これにキュンときた秀那は林田を抱きしめます。
――そして秀那が大阪に転勤する前日。今生の別れと言わんばかりに朝までズッコンバッコンしたふたり、ある意味天国に(笑)
翌日、もうカッコ悪い自分は見せまいとそそくさと大阪に向かおうとする秀那に「さみしいよ」と、いきなりのデレをかました林田。
この反則級なデレに秀那も感極まって涙!!しかし「もうお前以外誰も好きにならない、俺は」の“俺は”という言葉が引っかかった秀那、転勤先の新居の鍵を渡しそびれます。
『第五話』観光する怪物
転勤のため大阪で生活するようになった秀那。慣れてきたとこで、休日に林田が遊びにやってきます。
ウッキウキな大阪観光デートを楽しんだ後はもちろん、林田サキュバス化による夜のスーパーフィバータイム!!
秀那に会える日が待ち遠しすぎて、尻で自家発電していた林田さんには頭が上がりません。いつもありがとうございます。
『番外編』
『錆びた夜でも恋は囁く』の真山(まやま)と弓(ゆみ)のアフターストーリー。

京都に転勤になる真山に付いて行く弓。そして真山の親公認カップルになったふたりはラブラブすぎて眩しいばかり。
『第六話』出会ってしまった
休日の大阪観光デートを終え、幸せの余韻に浸る秀那。
一方 林田は秀那と幸せになった今でも弓への罪の意識から“寂しくてもひとりでいなければならない”と、心のどこかで思っているよう…。
それでも林田も秀那にゾッコン!!遠距離で会えない寂しさから、秀那にテレフォン自家発電を聴かせてやります。さすがサキュバス林田!!
翌日、下半身の英気を養った秀那は職場の先輩に連れられるまま大阪にあるバーへ。そこで店長として働く弓と偶然出会ってしまいます。
帰宅後、弓の笑顔が林田の部屋に貼ってある元カレと同じであることに気付いてしまった秀那――!!
『描き下ろし』
物腰柔らかになった、はやすぃだすわぁぁ~んを独占したい秀那のお話。くそっ!続きは家でやれ!!
まとめ
(性)の怪物・林田さんが大サービスの連発で、意外と流されるタイプなんだな~と愛おしくなります(笑)
林田さんが『錆びた夜でも恋は囁く』で攻めだったなんて…もう信じられないレベルです。
試し読みあり