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百と卍(1巻)【ネタバレ感想】紗久楽さわ

百と卍【ネタバレ感想】紗久楽さわ
あらすじ

陰間の年季があけるも、野垂れ死にしそうになっていた百(もも)。そこに卍(まんじ)という笛吹が声を掛け――!?
甘く切ない、江戸時代のBLラブロマンス。

 

 

著者 紗久楽さわ
レーベル onBLUE comics
出版社 祥伝社

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

元火消しの美形笛吹・卍(万次)×とにかく明るい元陰間・百(百樹)

ネタバレ感想

『第一話 ふたり』江戸時代の男色風景

舞台は江戸時代後期、夏の真昼間からおっぱじめている卍(まんじ)と百(もも)。春画のエ●小説を音読しながらイチャイチャしてます。
ところがいざ本番ってときに近所で火事!元火消しの卍は動じませんが、陰間上がりの百はビビりまくって本番プレイは中止に。
慌てる百に「大事なもん持って一緒に逃げるぞ」と男前に誘う卍。ポ~っとなった百は、大事な卍を担ぎ上げ避難します。

BL式部
BL式部
この時代で言う火消しは消防士みたいなもんで、陰間は少年版の遊女のことです。

『第二話 楽苦世界』密かなヤキモチ

卍とデート中、遊女と遊びたいと言い出した百。懐の深い江戸っ子の卍はそんな百の願いを叶えてやり、遊女とふたりきりにしてやります。
「陰間上がりでも女を抱くのか?」と内心ヤキモチを焼く卍。しかし迎えに行ってみると百は遊女に手を出しておらず、陰間時代を思い出して遊女の着物に包まっていました。
卍は百が欲したのは遊女ではなく遊女が着ていたキレイな着物だと知り…、百に優しく接吻します。

『第三話 まごつき』火消しには戻らない

百は陰間の年季があけた後、卍に拾われて今は子供たちに読み書きを教える仕事をしています。
そんなある日、卍と同居している家に帰ってみるとなんだか卍の元気がありません。理由は近所のオッサンに「火消しの仕事に戻ってくれ」と、お願いされたからなのですが――。
あえて理由を訊かない百、カラダを使って卍を元気にしてあげることに。そして陰間時代に叩き込まれたテクで、卍の下半身を元気100倍にさせることに成功!
卍もそんな愛しい百とずっと一緒に暮らすため、危険な火消しの仕事には二度と戻らないと固く決意します。

『第四話 夕立』ラブラブなふたり

今で言う映画館のようなところで笛吹のバイトをする卍。暇だからと恋人の百も遊びに来ています。
そしてバイト中にも関わらず、客の来ない映画館でラブラブするふたり。それを見た他のスタッフはあまりに甘々すぎて…ただ温かく見守ります。

『第五話 叔父貴』卍の背中にいる“鬼”

四話で映画館デートを終えた百、ひとり先に卍とのスウィートハウスに戻ります。
と、そこに祝(いわい)という卍のイカした叔父が訪ねてきたもんだから百、大慌て!でも火消しを辞めた卍を心配する祝に、今は笛吹として立派にやってることを説明します。
安心した祝は一発得意の笛を披露しますが、その音色が卍の音色とそっくりなことに気付いた百。同時に、祝の背中にある入れ墨の“鬼”が、卍の入れ墨にもあることを思い出します…。
そしてその晩、百は祝が訪ねてきたことは卍に内緒にして…、卍の背中の“鬼”の模様について卍に訊ねてみることに。
すると「背中に刻みたいくらい“鬼”に惚れてた」と意味ありげに答える卍。何も言わない百は静かにヤキモチを焼き、卍の背中の“鬼”にかぶりつきます(笑)

『第六話 鬼の霍乱』百の“まわし”

風邪を引いた百を甲斐甲斐しく看病するのはもちろん男前な彼氏・卍。でも風邪薬と間違えて媚薬を飲んでしまった百は、意識モーローで卍にオネダリ。
そのうちうわ言で「兄ちゃん、堪忍して…」と、百は陰間時代にトリップしてしまいます。
――そして事後、その言葉が気になった卍は陰間が「兄」と呼ぶ“まわし”について、物知りババァに訊いてみることに。
でも“陰間にマンツーマンで手練手管を教える男”と訊いて、卍の嫉妬の炎がメラメラと燃えてしまうのでした。

『第七話 或陰間一期<前編>』陰間時代の百その1

――百が陰間になりたての頃の回想――。
百は実の兄に売られ陰間に。しかもその兄が“まわし”になって、まだバリバリのショタの百を立派な陰間にするべく調教します。
でもこの調教が苦しく…心身ともに疲れてしまった百。思い溢れて、ずっと慕っていた兄に接吻します。
ところが兄から返ってきたのは「これは商売や…」という言葉。しかも凍り付く百に、初めての客が待っていることを告げます。

『第八話 或陰間一期<後編>』陰間時代の百その2

初めて客をとることになった百に“まわし”として最後の調教をする兄。しかしこの兄も、百にだいぶ興奮している様子。
それでも百に客をとらせ続け、笑顔が消え心が死んでいく百をただ見守り続けます…。
――そんなこんなで数年後、年季があけた百は兄と別れひとり旅立ちます。そんな去り行く百の姿を見ながら兄は昔を思い出し、愛しい百を陰間にしたことを後悔…。
こうしてひとりになった百は抜け殻のようになり、野垂れ死にしそうになっているところを卍に拾われます。

『第九話 兄弟』盛大なヤキモチ

時は現在に戻り、ついに百本人に兄とのことを問いただす卍。百が好きすぎて過去にまでヤキモチを焼きます。
これに百もブチギレて「今は卍が一番好きだ~」と、嫉妬する卍にラブアピール。
そんな一途な百を見て、ようやく卍の嫉妬も収まりソッコーラブホで愛を確かめ合います。

『第十話 一文不足』吹っ切れた!!

卍とのスウィートハウスの修繕費用の足しに、陰間の年季があけたとき兄からもらったお守りの小銭を自ら手放した百。
九話の喧嘩で兄との過去は本当に吹っ切れたようで、卍との生活に持っているものすべてを捧げる覚悟のようです。
片や卍も修繕してもらったスウィートハウスの玄関に大きく“百卍”と表札を立てるのでした。

『描き下ろし 百と卍的 陰間自由研究』

大変勉強になる陰間の豆知識講座!!いや~、こんなBLなお店がマジで江戸時代にあったとは!!感無量。

まとめ

百の可愛さ(特に陰間時代)もさることながら、個人的に卍の超絶美形具合には生唾もんです!!
ちなみに始終 百がふんどし一丁でプリプリおケツをさらけ出して…目の毒です(笑)

試し読みあり

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