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Life 線上の僕ら【ネタバレ感想】常倉三矢

Life 線上の僕ら【ネタバレ感想】常倉三矢
あらすじ

下校途中に『白線ゲーム』という一人遊びで、偶然出会った伊東晃(いとうあきら)と西夕希(にしゆうき)。
同じ線上を歩くふたりは恋に落ち、共に歳を重ね人生を歩んでいく――。実写化にもなった涙腺崩壊必須の話題作!

 

 

著者 常倉三矢
レーベル 花音コミックス
出版社 芳文社

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

線上を外れようとするヘタレ・伊東晃線上で待ち続ける自由人・西夕希

ネタバレ感想

タイトルに“Life”とある通り、BLに生きたメンズたちの長~い人生の物語。安易に手を出したらヤケドするくらい感動します。

『1』線上で出会ったヘタレなキス泥棒

【17 seventeen】
同じ街に住む男子高校生の伊東晃(いとうあきら)と西夕希(にしゆうき)は、歩道の白線の上だけを歩く遊びに夢中。どうやら設定上 落ちたら死ぬらしく、子供の心のまま高校生になったふたりが愛おしく可愛いです(笑)イメージ図↓

しかしこのふたり、通っている高校も違うまったくの他人。たまたま同じ遊びをしていました。
そんなある日、晃と夕希はばったり同じ白線の上で遭遇!真面目な晃は無邪気に笑う夕希にドキドキ、ふたりはすぐ仲良くなります。ところが晃は夕希があまりにも可愛すぎてふいにキス。その後トンズラしてしまいます。
キス泥棒された夕希はそれでも毎日、いつも出会う場所の白線で晃を待ち続けます。しかしいくら待てどもやって来ない晃に痺れを切らした夕希は強行突破!
白線から外れた道に逃げようとする晃を捕まえて「一人で勝手に外れるなよ」と、キレながら晃の愛を受け止めてあげます。まさか両想いになれるとは思ってなかった晃は、白線の上で夕希と手を握り合います。

『2』同じ線上を歩んでいく晃と夕希(青春編)

【19 nineteen】
大学受験も無事終えた晃と夕希はさらに仲良くなり、友達なのにキスまでする関係になります。ただ四六時中盛ってくる晃に、夕希は尻の危険を感じる日々。
そんなとき晃は、誰かほかのヤツに夕希を取られる前に手籠めにしてしまおうと襲い掛かります。するといつも流されてくれる夕希がガチ拒否…。
拒絶されてショックを受ける晃でしたが「いつも煽るだけ煽って放り出すな!」と、夕希に正論反撃されます。そ~言われれば…。と反省した晃は「行きつくところまで夕希と行きたい(イきたい)」とお願いします。
その言葉が嬉しかった夕希は、晃にキス。ふたりは19歳で初合体します。

BL式部
BL式部
経験不足な晃が中で出しちゃったもんだから、夕希が腹を下したのは初めての良い思い出ですな。

【21 Twenty-one】
そして大学生活も終わりを迎えた頃、身も心も完全に恋人同士になった晃と夕希は就活に励むようになります。でも現実主義者の晃と違い、フリーダムに生きたい夕希はイマイチ就活に身が入りません。
適当に決めた線の上を生きていくことに疑問を持ち始めます。けど晃に「早く社会人になって夕希とラブラブ同棲生活をしたい」と言われて、しゃーなし就活を頑張る夕希なのでした。

『3』夕希が眩しすぎて怖くなるヘタレ晃

【25 Twenty-five】
こうして社会人になって、約束通り同棲を始めたふたり。そんな25歳のとある日、夕希は晃をプチ旅行に誘います。
そこで夕希は「会社を辞めて、夢だった脚本家の道に進みたい」と、晃に相談。一緒の人生を歩む晃の意見を伺います。
17歳だった頃と変わらずキラキラ眩しく笑う夕希に、晃の返事はもちろんOK。でもそれと同時に真面目すぎる晃は、夕希との温度差に少し怖さを感じ始めます…。
【28 Twenty-eight】
28歳という、世間で言う結婚適齢期になった頃。脚本家の夢を追いかける夕希に対して、夢のないサラリーマンとして働き続ける晃は急速に冷めていきます…。
夜の営みでも上になって必死で動く夕希に、晃の反応はまるでマグロ。それでもきっと晃が昔のように戻ってくれると信じて、夕希は腰を振り続けます。
しかしそんな関係も長くは続かず、晃は女性と浮気をして夕希に別れを突きつけます。「将来の事を考えたら、俺たちの関係は不毛だ」と言われた夕希は、晃のヘタレな考え方に怒りを覚えて涙。同棲している家を飛び出します。

『4』晃の超絶ヘタレタイム突入!

【31 Thirty-one】
31歳になり、いつの間にか別れていた晃と夕希。しかも晃は浮気をした女性と結婚して、世間一般的な人生の正しい線上に乗ろうとします。
でも心の中では夕希が忘れられないようで、夕希との思い出のライターを握りしめる日々を過ごします。
一方 夕希は、晃と同じタバコを吸う男性とゲイバーで知り合い、一夜のアバンチュール。ただ心は全く満たされず、晃以外の人と付き合う気はないようです。
【32 Thirty-two】
世間一般的な人生の正しい線上に乗ったのは良いものの、なんか違うことに気付いた晃。妻が待つ家に帰らずひとりで考えまくり、いかに夕希を死ぬほど愛していたか自覚します。
【33 Thirty-three】
そして泣きながら妻に謝ったヘタレ晃は離婚。その後ひとり身に戻り、別れてから疎遠になっていた夕希に連絡を取ろうとします。ところがこの5年で、夕希の所在も連絡先も分からなくなってしまい、晃・撃沈。
【36 Thirty-six】
天罰を食らった晃は夕希に再会できないまま、さらに3年の月日が流れます。そんな寂しいオッサンになった晃は、夕希が昔行ってみたいと話していたアラスカに一人旅行することに。
そしたら現地で偶然、夕希と再会できた晃。「愛してる」と連発して、どんなに夕希にボコボコに殴られても、「もう逃げない」と、脱・ヘタレ宣言をします。
その言葉を待ってた夕希は、殴る手を止めて「もう離れないでほしい」と願い、晃を抱きしめます。

『5』同じ線上を歩んでいく晃と夕希(老後編)

【36 Thirty-six】の続き。
アラスカで8年ぶりに再会した晃と夕希は、即ベッドイン!ようやく晃は「夕希が俺の人生の道筋だ」と理解して、もう二度と夕希を離さないと決意します。
そんな晃を見た夕希は「色々考えすぎないで、二人でいれば何も怖くないよ」と、優しく微笑みかけます。
んで帰国したあと、正式にパートナーとして再出発した晃と夕希。幸せな日々を過ごし、歳を重ねます。
【54 Fifty-four】
還暦間近になった頃、勃●不全に悩んだ晃を夕希が優しくフォロー。年齢的にも、手を繋いで添い寝するだけで愛が伝わるようです。
【68 Sixty-eight】
急に痩せた晃を心配する夕希。残念ながらその不安は当たってしまい、晃は医師から深刻な検査結果を告げられてしまいます。

BL式部
BL式部
ちなみにこの時、若い頃あんなに世間体を気にしていた晃は夕希を「パートナー」だと、医師に紹介しています。

【69 Sixty-nine】
晃が入院するようになり、夕希は毎日看病に明け暮れる日々。そんなある日、晃は「少し休むから家にお帰り」と言って、夕希を家に帰らせます。
そしてその間に息を引き取った晃。最後に夕希との幸せな思い出を胸に、先に旅立ちます。
【82 Eight-two】
晃に先立たれ、ひとり老後の生活を送る夕希。持ち前の明るさで可愛いおじいちゃんになって「コレ、わしが若い頃書いた脚本じゃ」と、フォッフォッと笑っています。
しかしそんな夕希ももう寿命、病院のベッドで息を引き取ります。そして幽体離脱(?)した夕希は病室から抜け出し、17歳の姿に変身!!
昔と同じように道路の白線の上を歩いて、その先で待っている晃に会いに行きます。するとこれまた17歳ver.の晃が嬉しそうに待っていて、天国で再会するふたりなのでした。

『joy』

【—Before birth】
晃と夕希が出会う前、まだお互いがママンのお腹の中にいた頃。胎児の晃は胎児の夕希が近くにいるだけで、ママンのお腹をポコポコ蹴っています(笑)
【11 Eleven】
夢のない子供・晃と、夢がありすぎる子供・夕希。将来の夢が違いすぎます。
【42 Forty-two】
ふと童心に帰って、会社帰りに公園のシーソーに跨ってしまった晃。それを目撃した夕希は引くことなく、全力で一緒にシーソーをしようと晃を誘います。…本当に相性が良いふたりです。

まとめ

現代から物語が始まったので、まさかキャラクターが82歳になるまで描かれるとは…!!青春から老後まで、この一冊に人生の酸いも甘いもすべて集約されています。こりゃ実写化も頷けます。

数時間時間が空いたら、ぜひとも読んでほしい作品。ヘタレな晃にイラっとして、脱ヘタレした晃を応援したくなります(笑)

試し読みあり

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