I -イトウさん 2【ネタバレ感想】冥花すゐ

あらすじ

殺し屋組織から殺人兵器として育てられたコードネーム“I（アイ）”。
なんの感情も持たないよう教育されたIだったが、娼夫のキョウスケから“イトウ”という名前を貰う――。
イトウの過去と、キョウスケとの再会を描いたシリーズ続編！

著者	冥花すゐ
レーベル	EDGE COMIX
出版社	茜新社

試し読みあり

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価
カップリング
ネタバレ感想
まとめ

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

糸目で微笑む謎の男・イトウ×不幸が平常運転の元娼夫・キョウスケ

ネタバレ感想

『イトウさん』シリーズの続編！イトウさんの過去と、記憶を失くしたキョウスケとの再会を描く。前作はコチラからどうぞ。

イトウさん【ネタバレ感想】冥花すゐ毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケを買う“イトウ”という男。でも一向にキョウスケを抱こうとしないイトウは、代わりにア...

『Epispde o －前編－』イトウ少年成長記録

少年時代からI＝イトウさんは、組織のボスからｺﾛしの技術を叩き込まれています。その甲斐あってイトウ少年は、感情がない腕利きのｺﾛし屋に成長！※イメージ図↓

ただ最近体調が良くなくて、イトウ少年は自分からボスに「自分を破棄してください」と頼みます。これにボスは「第二次性徴期だよ」とテキトーなことを言ってイトウ少年をベッドに誘います。
そして自家発電も知らないイトウ少年に手取り足取り性教育を施すボス。最初っからコレがやりたかっただけじゃね？ってくらい目がギラついてます（笑）
対するイトウ少年は“愛”とうものが何なのか知りたくなり、キョウスケそっくりの黒猫を連れ帰ります。しかしボスによりその黒猫をｺﾛされてしまったイトウ少年…。
それでも感情がないので涙ひとつ流すことができません。

『Epispde o －中編－』イトウ青年成長記録

それから数年後、青年になったイトウさん。感情がないのでターゲットの女とヤったあと、すぐ撃ちｺﾛしています。
でもそのあとボスから一方的に、新天地での仕事を命じられたイトウ青年。どうやらボスはイトウ青年を愛してしまったようで、わざとイトウ青年を遠ざけます。同時にボスからの性教育レッスンも終了。
こうして新天地・日本で仕事をすることになったイトウ青年は、ショタ時代のキョウスケと出会います。でもショタキョウスケはキモ男相手に、親に命令されてウリをさせられていました…。
イトウ青年はショタキョウスケを楽にさせてやろうと銃口を向けますが、ショタキョウスケは「生きたい」と涙。その後、イトウ青年はショタキョウスケのこの一件の記憶を消します。
そして年月は流れ、イトウ青年はイトウさんに老け込み…前作の『イトウさん』第一話に繋がります。

『Epispde o －後編－』イトウさんに芽生える感情

ターゲットを狙撃するために、娼夫にホテルの部屋をとらせようとしたイトウさん。そこで娼夫に成長したキョウスケと再会します。

BL式部

もちろんショタキョウスケの記憶を消したので、気付いているのはイトウさんだけ。せつないです。

イトウさんはヤルでもなく、他愛無い話をしてキョウスケとの時間を楽しみます。そしてキョウスケから“イトウ”という名前を貰ったイトウさんに…いつしか感情が芽生えます。
そんなとき、キョウスケをヤリｺﾛそうと企んでるモブ男の話を聴いてしまったイトウ。感情が抑えられなくなり、仕事以外で人をｺﾛしてしまいます。その知らせを受けたボスは、血相を変えてイトウを探しに向かうのでした。

『イトウさん－Refrain－』記憶なんてなくておｋ！

そしてここからは『イトウさん』シリーズの続編ストーリー。イトウが組織を抜ける際、記憶喪失になってしまったキョウスケは5年経った現在でもなにも思い出せません。
でも救いなのは、キョウスケの仕事がウリからバーテンになっていること。しかもそのバーに、ｺﾛし屋から足を洗ったイトウが毎週火曜日に通っています。
デレデレとキョウスケを愛おしそうに眺めるイトウに誘われて、デートすることになったキョウスケ。そこで5年前、一緒に逃げようと約束していた無人島に連れて行かれます。
でもイトウに惹かれている現在のキョウスケは、5年前の自分に嫉妬。「イトウさんが愛しているのは俺じゃない」と突き放しますが、イトウは「記憶があってもなくてもキョウスケくんだよ」と抱きしめます。
こうしてもう誰からも追われることがなくなったふたりは、無人島で合体！記憶は戻らないけど「ずっとこれを夢見てた」と笑うキョウスケを抱きしめるイトウなのでした。