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恋するインテリジェンス(9巻)【ネタバレ感想】丹下道

恋するインテリジェンス【ネタバレ感想】丹下道
あらすじ

N国外務省、男性分析官はTC(男役)BC(女役)に振り分けられバディを組み、色仕掛け任務にあたっている。
118期の春日奏生(かすがそうき)はクールでノーブルなビジュアルを持っているが、実は超毒舌家!そんな春日のバディとなったのは、地味で真面目な厚底メガネ・木菜会梨緒(きなえりお)という同期だった。

 

 

著者 丹下道
レーベル バーズコミックス・リンクスコレクション
出版社 幻冬舎コミックス

試し読みあり

 

下記よりネタバレあり。ご注意ください。

全体評価

物語
絵柄
助平

カップリング

毒舌系クズ・春日奏生マジメ系大和撫子・木菜会梨緒

ネタバレ感想

今回の主人公は、N国外務省118期の春日奏生×木菜会梨緒。なんとなく現在ギクシャクしている二人の過去に一体何があったのか、9巻では入省したての10年前に遡ります。
恋するインテリジェンス(9巻)2022年1月号のリンクスを集めると、恒例企画の描き下ろしペーパーに応募できます。

『class:#118-KK過去編1』春日と木菜のバディ関係が、現在お通夜状態なワケとは?

N国外務省118期の春日奏生(かすがそうき)は入省10年目。今朝もキリッとキメて愛しいバディ・木菜会梨緒(きなえりお)が待つ会議室に入ります。
しかしせっせと木菜のポイントを稼ごうとする春日に、なぜか木菜は遠慮気味。むしろクサいセリフで口説いてくる春日に対して、「誰か親しい女性と行ってきたらいい」と言って、春日が行きたがっていたフレンチ店の招待チケットをプレゼントします。
こんな感じで一切 木菜に取り合ってもらえない春日ですが、同期たちは「自業自得」と、バッサリ(笑)そして物語は、現在のお通夜状態とも言えるバディ関係がいかにして出来上がったかを紐解くため、10年前にタイムスリップします。
――10年前、新人官僚の春日は実家の大病院との折り合いが悪く、私性活も女性をヤリ捨てするドクズ。しかも仕事もサボりがちで極めつけに毒舌ときています。
そんな春日が外務省の花形部署・CⅡSETに選ばれウキウキで集会に行くと、そこに一人だけダサい厚底メガネをしたモサい男=木菜が!!それを見るなり春日は「あいつ(木菜)とバディになるとか罰ゲームすぎる!鳥肌立つ~」と大声で叫び、木菜を侮辱します。

さらに詳しい内容は、コチラの雑誌掲載時のネタバレ感想をチェック!

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『class:#118-KK過去編2』春日の一言に救われた過去がある木菜

それからも春日の木菜への悪態はひどくなる一方で、課題のレポートを木菜に押し付けたりと散々。周りの同期たちはバディを大切にしない春日の態度にキレて、木菜を庇います。
それでも木菜が懸命に春日のワガママに尽くす様子を見た同期が、「春日のこと好きなの?」と、木菜にコッソリ質問。厚底メガネの奥で恥ずかしがる木菜は、春日への“憧れ”の気持ちがあることを打ち明けます。
ちなみに木菜が春日に憧れるようになったのは高校生の頃から。受験ノイローゼになっていた木菜に「大丈夫だって」と、春日がなにげなく言ったことが始まりでした。

BL式部
BL式部
ところが高校生の頃からチャラ男だった春日は、地味メガネの木菜に会ったことすら全く憶えていないんです(怒)

てな事があり、春日への憧れの気持ちを募らせる木菜はドキドキしながらCⅡSETのバディ発表会場へ。するとそこには【春日×木菜】の文字が!!
しかし嬉しい気持ちだったのは木菜だけだったようで、春日はブチギレ!「あんな地味メガネじゃ勃たねぇよー!!」と喚き散らして「こんな魅力がない自分ですまない…」と、申し訳なさそうに謝ってくる木菜を睨みつけます。

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『class:#118-KK過去編3』自他共に認める春日のクズっぷりが最高潮に!

以後、春日に無視されるようになった木菜ですが、それでも仕事にルーズな春日を献身的にフォロー。提出期限が明日までのレポートを、深夜に春日の家まで取りに行ってあげます。
ところがせっかく来てくれた木菜を待たせた春日は、ナニをヤってるかと思えば女子とセッ●●。しかもその音をワザと木菜に聴かせて、さっさと追い返します。
そんな感じで春日の木菜への態度が最高潮に激ワルになっていた時期、ヤレヤレと思った春日の上司から「バディと親交を深めるために食事に行くように」と、春日は指示されます。
しかし木菜を心底嫌っていた春日は、木菜のほかにも友達を呼んで、まるで合コン状態に。そして合コンの席でも木菜に悪態をつく春日は「オレってクズだからさ~」と公言して、とある回想を始めます。
――それは大学受験を控えた頃。実は子ども好きな春日は小児科医を目指していましたが、大病院を経営する外科医の父親に猛反対されます。
しかも小児科医を目指すなら、実家の大病院の小児科を潰すと脅された春日は「勝手にしろ」と言い残して、父親との話し合いの場から立ち去ります。

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『class:#118-KK過去編4』「こんなくそださ地味眼鏡に欲情するなんて」

しかしその結果、父親によって実家の大病院の小児科が縮小。そのせいで春日は、治療が足りず後遺症(難聴)が残ってしまった子どもがいると知り、深く後悔します。
こうした罪悪感から小児科医になる夢を捨てた春日。そして回想終了してどうしようもなく惨めになった春日は、合コン中に女子から勧められたヤバい薬に手を出しそうになります。
そんな誘惑に負けそうになった春日を救ったのは木菜!!春日を外に連れ出して、春日の後悔の懺悔を聴いてあげます。
そしてこの一件から、春日の木菜への態度が少し改善。いや、むしろ春日本人も理解できないくらい木菜が気になるようになり「こんなくそださ地味眼鏡に欲情するなんて」と、頭を抱えます。

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『class:#118-KK過去編5』木菜に救われ、恋したことを自覚した春日

こうして無意識にも木菜にちょっかいを掛けるようになった春日ですが、急に優しくなった春日の態度に木菜が困惑。春日から食事に誘われても応じることができません。

BL式部
BL式部
そりゃこれまで春日にヒドい仕打ちをされてきましたからねェ。木菜の気持ちは1000%分かります。

そんなある日、春日は自分のせいで治療が足りず後遺症(難聴)が残ってしまった子どもと再会。そしたら後遺症が奇跡的に完治しており、春日はこの嬉しいニュースを早く木菜に伝えたいと猛ダッシュします。
ところが木菜のもとに着くと、そこには木菜を口説き食事に誘っている春日の友達が!またもや無意識に嫉妬心剥き出しになった春日はブチギレてそれを阻止しようとしますが、まんまと友達に木菜を連れ去られてしまいます。
翌朝、木菜がどうなったか気になって、一睡もできなかった春日。するとそれを見た同期たちに「木菜に恋して、嫉妬してるんだな」とズバリなことを言われ、激しく困惑します。

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『class:#118-KK過去編6』本命童貞・春日の苦難はこうして始まった!!

それ以降も木菜に構いまくる春日は、これまでのクズい性活を改めマジメぶります。春日にアプローチされるようになった木菜はというと、以前と変わらず献身的に春日をサポート。
そんなとき、春日が上司とバディ関係について話しているのを偶然聴いてしまった木菜。そしてここ最近の春日の態度の変化は“仕事の一環でバディと仲良くしているだけ”だと勘違いしてしまいます。
こうして迎えたCⅡSETになるための本試験(※要するにセッ●●)。木菜は春日の前で、初めて厚底メガネを外します。すると現れたのは超絶美人な素顔!!ビックリして思考回路がぶっ飛んだ春日は、本試験を中断します。
しかしこの春日の行為が、自分への決定的な拒絶だと思った木菜は涙。今後 春日とは仕事上のみの関係にしようと決意します。
一方 本試験をドタキャンした春日は、改めて「オレ、木菜のこと好きなんですよ…」と自覚。それを聴いた上司は「本命童貞とかマジ勘弁」と、春日に呆れかえります。

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恋するインテリジェンス【ネタバレ感想】丹下道
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『class:#118-KK過去編 sidestory 本命童貞の部下をもつということ』

本命童貞の部下=春日が、上司のイチャイチャ中にKYにも「木菜の電話番号を教えてもらう方法が知りたい」と、電話してくるというお話。かなりウザがられてて笑えます。

『スキマ09 秋草室長のプライベートレッスン』

直属の部下である先森(さきもり)に、クスリを使った上で手枷抜けの特別訓練をする秋草(あきぐさ)室長。んで訓練後は、先森のバディ・柳(やなぎ)に先森をお持ち帰りさせます。
雑誌掲載分だとこれで終了でしたが、描き下ろしで大量のエ●が追加されています。丹下先生、エ●の補充ありがとうございます。

『あとがき』

2022年3月号の雑誌リンクスから、春日×木菜の現在編がスタートする予定だそうです。春日、本命童貞卒業なるか!!??

まとめ

間違いなく、インテリジェンス史上最悪クズ男だった過去の春日。木菜の聡明さや美人さに気が付かないでこき使っていた春日氏は、これ以後10年間、地獄の苦しみを味わうことになります(笑)
10巻に掲載予定の春日×木菜の現在編が今から待ち遠しいですね。

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