赤ん坊の陽向(ひなた)が土地神さまのナギに拾われ、一緒に暮らすようになって十九年。二十歳間近になった陽向はナギに想いを寄せている。
そんな陽向の気持ちに気付いているナギは「二十歳になったら、オレと離れて人間と暮らせ」と言って突き放すのだが――。
著者 | 篠崎マイ |
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掲載雑誌 | リンクス 2022年 7月号 |
出版社 | 幻冬舎 |
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下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
神さまに育てられたイケメン人間・陽向
人妻感漂う神さま・ナギネタバレ感想『第五話』
これまでのお話の詳細は、コチラからご覧いただけます。




離ればなれの陽向とナギ
「陽向がオレの近くにいるせいで、オレの神さまとしての力を奪っているんだ」と、育ての親のナギに言われてしまった陽向(ひなた)。でもこれは陽向を人里に帰したいと願う、ナギの嘘でした。
ナギを一番に想う陽向は言われた通りにナギが住む山を離れ、人里に下ります。そして数か月経ち、陽向は仕事を見つけて人里で生活。でもナギのことが忘れられない毎日を過ごします。
一方 陽向が去ったあとのナギは神さまとしての力がもっと弱ってしまい寝たきりに。「とっくに消えてもおかしくないオレを繋ぎとめてくれたのは、陽向だった…」ことに、ナギは気付きます。
神さま、ついにデレる!!
陽向に対して、育ての親以上の感情を抱いていたナギ。しかもその事実を、当て馬キャラの西郷(さいごう)に気付かされます。
そして、まるで人間のように恋に悩むナギに「ナギが陽向に抱いている情は、とっくに神のものではなく人間の不格好な愛情だ」と、教えてあげる西郷。ナイス!
いままであえて向き合うのを避けてきた陽向への想いが溢れたナギ。陽向と出会った場所に行き、ひとり丸くなって悩みます。
するとその場に、陽向がお供え物を持って現れます。しかしナギがいることを知らない陽向は、延々とナギへの愛のポエムタイム。
恥ずかしくて堪えられなくなったナギは「オレがどれだけ陽向を想って手放したか…!!」と、つい陽向の前に現れてしまいます。
久しぶりにナギに逢えた陽向は、目の前で初めてデレたナギが可愛くて可愛くて。「ずっとナギだけを想って生きていくって決めたんだ」と、愛のプロポーズをします。
意地っ張りだったナギも、も~嬉しくてたまらなくなって陽向の手を握り返します。んでその瞬間、まだ冬だったはずの山里の花々が咲き乱れ、ナギの頭お花畑モードが周囲に知れ渡ったのでした。
まとめ
意地っ張りだったナギがついに、ついにデレました!陽向ってやっぱ天照大御神だったんじゃ…!?神さまをも落とす男ですからね。ほんと恐ろしい子!
次回の『神さまは陽だまりに眠る』は、リンクス2022年11月号に掲載予定となっています。
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