ついに桂木智之(かつらぎともゆき)に「好きです」と告白された久世暁人(くぜあきひと)。
突然の告白で嬉しさのあまり混乱する暁人だが、桂木の画策通りことを進めるため、有力貴族・森山侯の夜会に出席することに。
そこで先々代の妾の子・久世直継(くぜなおつぐ)と対面する暁人。しかし、直継と対話するうち本当にこのまま桂木の指示に従うべきか疑念が過る。
互いのために奔走する暁人と桂木の考えに決着はつくのか…!?
著者 | 日高ショーコ |
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レーベル | Charaコミックス |
出版社 | 徳間書店(Chara) |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
脱・童貞で覚醒した子爵、久世暁人(18)×腹黒美人、桂木智之(29)
ネタバレ感想
『憂鬱な朝(4巻)』の感想はコチラ。

『scene.21』全てを言わない桂木
桂木がまだ久世家を乗っ取ろうと画策していた頃の回想。
男女問わず自らの身体をフル活用して、暁人から当主の座を奪ってやろうと方々に根回ししている桂木男娼(仮)。
いかにこのとき(※暁人に手籠めにされる前)、桂木は暁人を恨みぬいていたか分かります。
ですが、無事手籠めにされた後の桂木は次第に暁人の熱に溺れ、心も身体もメロメロにされていきます。
回想が終わり、森山侯ハウスで開かれる夜会に向かう暁人と桂木。
暁人は【久世家先々代のもう一人の妾の子を当主にする】という桂木の画策にさらに先があるのでは?と勘づいてはいますが、それでも桂木を信じることを決意。
『scene.22』桂木と肩を並べて歩きたい暁人
森山侯ハウスに到着したふたり。
「ひとりで抱え込むなよ」と男前っぷりが増した暁人に、また惚れ直した桂木は暁人を空き部屋へとお誘い。
そこでキッスを交わし、桂木は【今回の企ての全て】を暁人に話します。
こうして桂木から全ての企てを聞いた暁人は夜会に顔を出し、桂木のかつての男娼時代の客であった森山侯の奥様とダンス。
全てを悟ったこの奥様に「また桂木の目論見通りに動いて貴方はよろしいの?」と、対等な関係になるため英国留学を勧められる暁人。
一方、桂木は執務室にいる森山侯の元に行き、この企てが成功するための駆け引きを始めます。
『scene.23』互いの算段にただ従うことが正しいのか?
桂木は以前より森山侯と内通しており、不正の手伝いやら金に女とあらゆることを用立てていたことが判明。
全ては久世家を乗っ取るための後ろ盾として森山侯に尽くしてきた桂木でしたが、暁人にベタボレの今はもう無用。
桂木は過去の見返りとして、森山侯に【別の褒美】を要求します。
一方、夜会に出席している暁人は、『scene.22』で桂木が語った【企ての全て】を回想します。
それは桂木高之が見つけ出した【久世家先々代のもう一人の妾の子・久世直継を次期当主にするとこの夜会でお披露目する】というもの。
なぜか腑に落ちない暁人は直継と対面するものの、その病弱な様子に本当に当主が務まるのか…さらに疑念が沸きます。
迷う暁人に、桂木の男娼時代の客(男)が現れ「桂木に従っていたらオールオッケー★」と助言をしますが、暁人はシカト。
直継と話す内、やはりこのまま従うわけにはいかないと思った暁人は、桂木に背く決断をしようと思い立ちます。
『scene.24』桂木…恐ろしい子っ!!
ところ変わって石崎邸。
やっぱりイイ奴・石崎は暁人を心配するあまり、石崎パパと一緒に森山侯の夜会に向かいます。
その森山侯の執務室では、桂木に対する怒りで先代・久世暁直にバカにされた過去を思い出す森山侯。
再度桂木はギブアンドテイクの関係は終わりにして、さっさと【別の褒美】をよこせと要求します。
そんな桂木の【真の企ての全て】は、なんと【余命いくばくもない直継を数年間だけ当主にすえ、次の当主に暁人を復活させる】というもの!
そのために森山侯に【別の褒美】として華族令の改定を要求する桂木、オソロシス…!!
暁人はというと桂木が企ての一部をまだ隠していることに気付く中、直継にある相談を持ち掛けられます。
『scene.25』桂木…恐ろしい子っ!!その2
『scene.19』のイチャラブ後の桂木は、暁人のためを想い今回の企てを計画することを決意。
そんな桂木が次に向かった先は『scene.20』にある通り、桂木家。
そこで桂木高之にこの企てに協力してもらうため、しおらしい演技?で兄までをもたぶらかす桂木。
さらにいつでも使える駒として、直継を泳がせていた事実も判明。さすがの桂木高之もドン引きの魔性さで回想終了。
無事森山侯から【別の褒美】の承諾を得た桂木でしたが、次期当主として今宵お披露目させるはずの直継がいません。
動揺する桂木に暁人は自分が直継を帰らせたことを伝え、「今の久世家を終わらせる」と伝えます。
『scene.26』肩を並べて歩きたくない桂木
暁人の「今の久世家を終わらせる」発言で頭がショートした桂木。
とそこに、ようやく石崎&石崎パパが森山侯の夜会に到着。
森山侯と不仲の石崎パパはバトルを繰り広げる一方、石崎はこのヤバい空気漂う夜会にビビります(笑)
やっぱ帰ろうかなと思った石崎ですが、イラつきマックスの桂木に八つ当たりされるはめに。石崎ほんとカワイソス。
あまりの桂木のブチギレっぷりに、桂木高之が御察し。で暁人と桂木はふたりきりに。
自らの企てをくつがえされ激おこの桂木を、暁人は超・男前キッスで黙らせます。
するとさっきまでの怒りはどこへやら、またトロントロンになっちゃう桂木。
気持ちの高ぶりを性欲で満たした桂木は、今宵の直継を次期当主にお披露目するために集めた新聞記者の前に暁人ひとりを行かせます。
『scene.27』暁人、さらにパワーアップすることを決意
『scene.24』より回想。直継から叶えてほしい願いがあると相談される暁人。
直継は自分の余命が短いことを承知の上で、今後自らの息子を庇護してくれるよう頭を下げます。
つまり、【自分(直継)亡き後は息子の後ろ盾となってほしい】というお願いかと思われますが、暁人はこのことを桂木には話しません。
桂木に話せば、きっと反対されると思った暁人。ふたりとも互いのためにここまで動いているにもかかわらず…チクショウ!!
とはいえこの夜会で桂木が企てたことを、直継不在でも決行することに決めた暁人は集まった新聞記者たちの前へ。
そこで公に、【暁人は隠居し、後継者は直継であること】【石崎家と手を組み事業を興し、森山侯とオサラバ】することを発表します。
暁人は直継不在以外は全て桂木の思惑通りだという事実を受け入れます。
そして、自分自身もっと精進して桂木と肩を並べられるようになる!と決意するのでした。
『あとがき』
絡みの少ない5巻でのサービスシーンはトビラ絵だそうです。おありがとうございます!!
まとめ
桂木が万能な受けすぎて、登場人物全員とカップリングできそうです。
試し読みあり