家令・桂木智之(かつらぎともゆき)と交わした取り引きにより、当主として目覚ましい成長を遂げる若き子爵・久世暁人(くぜあきひと)。
陞爵(しょうしゃく)のため公家の姫君との婚約話が進む中、将来を見据えた暁人は友人・石崎の父に媒酌人を願い出る。
しかし交換条件として、桂木を石崎家に欲しいと要求されてしまう暁人。
揺れ動く暁人は、桂木に関するさらなる衝撃の事実を知ることとなり――!?
著者 | 日高ショーコ |
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レーベル | Charaコミックス |
出版社 | 徳間書店(Chara) |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
脱・童貞で覚醒した子爵、久世暁人(17)×美人家令、桂木智之(29)
ネタバレ感想
『憂鬱な朝(2巻)』の感想はコチラ。

『scene.11』みんな大好き桂木智之
暁人にワイフにされたこともあり、久世家での権限が奪われていく桂木。
対する暁人は、桂木との取り引き通り完璧な当主へと成長。そして婚約相手に選んだのは最高位の公家のお姫様。
暁人よりだいぶ格上の相手ですが、もちろんこれも桂木との取り引きで交わした約束、陞爵(しょうしゃく)を狙ってのこと。
さらに暁人はマブダチ・石崎のパパが今後もっとビッグになることを見越して、この姫との結婚の媒酌人を願い出ます。
しかし承諾の見返りに、有能な桂木を石崎家によこせと要求されてしまいます…。
動揺する暁人はその晩、桂木に対する執着を抑えきれず…またもや下半身で表現。
ハチャメチャに愛された後の桂木は、「暁人から全てを奪うつもりだった」過去の自分を回想します。
一方、『scene.9』に出てきた元・書生の雨宮は、久世家の元・女中頭の元に足しげく通い、桂木の出生の秘密を聞き出そうとします。
『scene.10』で既に桂木は「桂木家」出身ではないことが明らかになりましたが、どうやら続きがある様子。
『scene.12』久世家のために生きてきた桂木
幼少期の桂木。先代の期待に応えるべく、完璧な子供になろうと必死に努力します。
先代も自分に似ている桂木をこのときは後継ぎにと考えていたようですが、桂木少年は何か隠していることがありそうな…!?
現在に戻り、桂木は今後久世家における権限を暁人に移すべく、今できる限りの仕事をします。
暁人自身も自分なりに久世家当主として変革をしようとしますが、堅物の桂木とは正反対。
しかし、そんな暁人のゴーイングマイウェイスタイルに家臣、さらに桂木でさえ感心するのでした。
『scene.13』自分を犠牲にしても桂木の傍にいたい暁人
朝チュンからスタート。しかし肝心の桂木はもうベッドから出て行ったあと、暁人はひとりで目覚めます。
昨晩の夜の運動がよほど激しかったのか、桂木は仕事中ボーッ。(これはもう完璧に暁人のオンナですわ)
最近の暁人のあまりの有能っぷりに家臣たちは声を揃えて褒めちぎり、桂木の影が霞んでいきます。
さらに学院でもコネづくりもかかさず、桂木のようなしたたかさまで手に入れた暁人。脱・童貞の力、おそるべし!
こうしてすっかりスパダリへと成長した暁人に、教育係だった桂木もキュン…ついに自分からキッスしちゃいます。
おっと!このままではただのオンナにされてしまう!とその場から逃げる桂木は、本当にこれが暁人の幸せなのか苦悩します。
一方、元・女中頭の元に足しげく通っていた雨宮は、ついにとある証拠の書物をゲットすることに成功。桂木家の邸に向かいます。
『scene.14』桂木の画策、ついにバレる
雨宮に呼び出された桂木。そこには元・女中頭が守り続けてきた、桂木の出自に関する書物が。
元・女中頭は先代に「処分しろ」と言われつつも、桂木の身を案じ残しておいたんですね。
名探偵・雨宮はこの書物(畜妾届)を使い桂木が暁人を陥れ、自らが久世家当主となる画策を目論んでいたことを推理します。
ちなみに、この畜妾届があれば桂木が先々代の妾の子だと証明され、久世家当主となれるそうです。
そうです、養子だった桂木は暁人が産まれたから当主になれなかったわけではなく、実は先々代の妾の子だったため先代に冷遇されてしまったのでした。
一方、桂木のことでまた悩んでいる暁人は、『scene.10』の夜会でボコボコにしてやった桂木高之に呼び出されます。
ここで桂木高之は、先日雨宮から聞いたホヤホヤの情報を暁人に教えてやります。それは「桂木を決して信用するな」というもので…。
その日の晩、暁人と桂木は食事を共にしながら、この件について話し始めるのでした。
『scene.15』本音を言わない桂木
桂木に「久世家先々代の妾の子ってマジ?」といきなり核心を突く暁人。
長年騙されていたことに深く傷ついた暁人に、桂木は信じてほしいと言いますが無理な話。
あの取り引きも何もかも、全て独りよがりであったことに涙する暁人。
それでも桂木を好きだと言う暁人に、桂木は過去の画策を深く後悔…ひとり悔やみます…。
後日、桂木はいまの状況を変えるべく、桂木を欲しがっているマブダチ・石崎のパパの元を訪れなにやら話をつけます。
その晩、暁人はそれでも愛するワイフ・桂木の部屋を訪ねます。
そこで桂木は「過去は水に流して、これからは暁人を守るゼ」と宣言。そして暁人にキッスをし、自らお誘い。
いつもより濃厚な性サービスで、暁人を骨の髄まで心酔させる桂木。
下半身スッキリで踏ん切りがついた暁人は、なんと公家の姫君との婚約を破棄し隠居をする意思を固めます。
後継者として桂木を指名するつもりの暁人ですが、同時に桂木は久世家を出ていきます。
『あとがき』
2巻に引き続き、今度は暁人まで加わってつる性植物に絡まっています。
まとめ
ル●ンの不●子並に暁人を欺いてきた桂木。でも今は暁人にメロメロです(小声)
試し読みあり