「生涯仕えることを約束に、暁人様には当主となり今以上の陞爵(しょうしゃく)を――」
取り引きを交わした若き子爵・久世暁人(くぜあきひと)と家令・桂木智之(かつらぎともゆき)。
この取り引きにより、長年想いつづけてきた桂木を強引に抱いてしまった暁人。
しかしいくら身体を繋げても、桂木の心を手に入れることができない暁人は…!?
著者 | 日高ショーコ |
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レーベル | Charaコミックス |
出版社 | 徳間書店(Chara) |
Amazonにて試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
脱・童貞で覚醒した子爵、久世暁人(17)×美人家令、桂木智之(29)
ネタバレ感想
『憂鬱な朝(1巻)』の感想はコチラ。

『scene.6』桂木の身体を貪り続ける暁人
桂木の幼少期。久世家の養子となり、先代(暁人の父)の期待に応えるべく勉学に励む桂木少年。
しかし先代の様子が少し変わった日、桂木は先代の息子(暁人)が産まれたことを知るのでした。
こんな昔の悪夢から覚めた桂木はどこにいるかというと、その憎むべき暁人と同じ布団の中。
本来なら最高の朝チュンのシチュエーションですが、暁人との関係はあの取り引きで成り立っています。
一方、暁人は身体を繋いでいるときだけ気持ちが近づくように感じられ、四六時中、桂木に身体を開かせます。
こうして桂木の身体に溺れる暁人は連日学院をズル休み。さすがにマブダチ・石崎が心配し見舞いに行きます。
すると見舞いの手土産を選んでいる最中、桂木の兄・桂木高之と遭遇し石崎は久世邸まで送ってもらうことに。
『scene.7』「久世家のため」
久世邸までの道中、桂木高之は石崎に対しいかに本家である久世家との確執が深いものか語ります。
あまりに本家の久世家をないがしろにする分家の桂木家…。暁人のマブダチである石崎は面白くありません。
そして久世邸に着いた石崎は桂木に、これ以上手練手管で暁人を操るなと忠告しますが、桂木はこれを否定。
暁人には久世家の立派な当主となるべく、近いうちにどっかの姫君と婚約させるつもりであることを明かします。
この石崎と桂木の話を聞いてしまった暁人ですが、桂木と交わした取り引きのため種馬になる決意を固めます。
と、このタイミングで桂木の過去を知る久世家の昔の書生・雨宮が10年ぶりに帰国。
『scene.8』全てを受け入れる覚悟ができた暁人
桂木の狡猾な手法により桂木銀行は大荒れし、兄の桂木高之は更に激おこ。
イラつきついでに病床にふしている父に「桂木は本当は誰の子か」を問います。
場面変わって、どうしても桂木と夜会で肩を並べて歩きたい暁人は桂木の礼服を誂えますが、桂木は従いません。
まだ暁人をガキンチョ扱いする桂木に、前回の婚約者の話を聞いて覚悟を決めた暁人。
一気にスパダリへと豹変し、耳元で囁くあまりの色男っぷりについに桂木も頬を赤らめポーッ。
下半身の性活が忙しく長らく欠席になっていた学院に顔を出した暁人は、前回いらぬお節介を焼いた石崎にもう口を挟むなとくぎを刺します。
そして話の終盤、雨宮が久世家に戻り桂木と再会。戻った理由、それは先代の言いつけ通り久世家の家令となるためでした。
『scene.9』いつの間にか暁人に惹かれていた桂木
雨宮はわざと暁人が不在なのを見計らって、桂木だけに帰国の挨拶に訪れました。
そして雨宮は昔から有能であった桂木を久世家当主にと、暁人を陥れる画策の話を始めます。
しかしこれに桂木は激怒し、暁人を侮辱するなと声を荒げ、雨宮はビックリしてとりあえず帰宅。
そうこうしているうちに暁人が帰宅し、例の夜会に出席する暁人と桂木。
あんなに暁人と行くことを渋っていた桂木ですが、夜会での暁人の色男っぷりにまたポーッとなってしまいます。
このとき桂木は自分で進めていた暁人の婚約話でさえ躊躇ってしまうほど、暁人に惹かれていることに気付きます。
動揺を隠せない桂木の近くに、20年疎遠の兄・桂木高之の姿が。
『scene.10』暁人の率直な愛
久々に再開した兄弟ですが、両家の確執や投資問題の衝突やらで関係は最悪。
桂木は久世家の家令として、分家の桂木高之を格下扱いしたことによって胸ぐらを掴まれます。
そして桂木高之は桂木がそもそも「桂木家」出身ではないことを告げますが、桂木は全てを知っていた様子。
このままでは桂木の礼服が破られビーチクが見えてしまう!!とその時、暁人登場。
暁人は桂木高之に「分をわきまえろ」と権勢し、無事オッサンから愛するワイフを助け出します。
夜会から帰る馬車の中。先程の話を聞いた暁人は、たとえ桂木が誰であろうと好きだと桂木の手を握ります。
これで少しは桂木と気持ちが通じるかと希望を抱いた暁人でしたが、桂木の心は閉ざされたまま。
ならば身体だけでも…と荒ぶる気持ちを下半身に集中させて腰を振る暁人。そのせいか桂木もいつもよりヒンヒン。
翌朝、桂木は愛しい眼で寝ている暁人の手を握りしめるのでした。
『あとがき』
桂木がつる性植物に絡まっています。
一体何年そこで寝てたんでしょう…。
まとめ
暁人氏の色男っぷりが爆発した第2巻。
そりゃあのお堅い桂木でもトロントロンになりますわ…。
Amazonにて試し読みあり