眉目秀麗なバーテンダー・青葉高史(あおばたかふみ)目当てに、今宵も店は大繁盛。
でもどんな客に言い寄られても、高史の返事はいつもノー。ところが外資系ホテル社長・一瀬雅峰(いちせまさみね)の誘いについに首を縦に振る――。
駆け引きがたまらない大人BLロマンス、シリーズ一作目。
著者 | 橋本あおい |
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レーベル | Dear+コミックス |
出版社 | 新書館 |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
ポジティブスパダリ社長・一瀬雅峰×ツンデレ女王様バーテンダー・青葉高史
ネタバレ感想
『shot 1』ご機嫌ナナメの女王様
ひと気の少ない路地にある小さなバー。しかし美人マスター・青葉高史(あおばたかふみ)の魔性の魅力により、店は大人気。
スパダリ社長の一瀬雅峰(いちせまさみね)も、その虜になった男のひとり。せっせと他の客と一緒になって高史をデートに誘います。
でもやっぱり返事はノー。残念がる一瀬ですが、その後すぐ「イエス」と、こっそり高史から囁かれます。
嬉しくなった一瀬はスパダリパワー全開で高史とデートへ。高級レストランで高史の機嫌を取ります。
すると高史から「上等な食事のあとの“上等なセッ●ス”がしたい」と、誘われた一瀬!ここで怖気づいてはスパダリの恥!と言わんばかりに即ベッドインして、一線を越えます。
しかしその一夜から暫く仕事が立て込んでいた一瀬。三週間ぶりにバーに行くと、なぜか高史から拒絶されているように感じます。
しかも高史が幼馴染の男と楽しそうにしているのを見て、一瀬はつい嫉妬から「幼馴染の男のことが好きなのかい?」と尋ねてしまいます。これにより高史の機嫌はさらに激悪になり、拒絶を含んだ営業スマイルを一瀬に向けます。
『shot 2』スパダリなりのアプローチ
あの一夜が嘘のように、高史と距離ができてしまったと嘆く一瀬。いままで恋愛で苦労したこともないので、スパダリなりに悩みます。
しかし一瀬が「高史にたとえ恋人がいても(奪えばいいだけの話だから)構わない」と言ったことで高史、激怒!!遊ばれていると勘違いして「本気で俺を口説け」と、一瀬に啖呵を切ります。
するとその日から一瀬のバブリーなアプローチスタート。金にあかせたやり方↓で高史のハートをゲットしようとします。
でもどんなプレゼントより、一瀬と他愛もない話をするほうがいい高史。ツンツンしながらも、ようやく一瀬に自分の連絡先を教えます。
『shot 3』鈍感な女王様
一瀬に二度目のデートに誘われ、また高級レストランのあと抱かれてしまった高史。「本気で俺を口説け」と言ったのに、ついつい一瀬に流されちゃう自分が恥ずかしくなります。
ところがエチしてから二週間、一瀬がバーに現れなくなり「この関係はセ●レか…?」と、高史しょげしょげモード。そうして凹んでいたら、ようやく一瀬がバーに現れます。
そしてバーに着くなり、一瀬は高史と仲の良い幼馴染の男と飲み比べ。でも酔いつぶれてしまい、部下を迎えに来させます。と、この部下から一瀬の“高史ラブ”がいかに本気なのかを聴いた高史…。
忙しい仕事の合間を縫って、それでもバーに通ってくれる一瀬を見直します。
『shot 4』口説き落とすのもまた楽しい
一方 一瀬はというと、勝手に高史を恋人に認定済み。しかし素直になれない高史は「一瀬さんとは、ただのセ●レです」と、断固否定します。
スパダリ一瀬は、そんな高史を口説き落とすのもまた楽しいようで超余裕(笑)セ●レから恋人に昇格しようと、高史をベッドで甘やかしまくります。
高史も一瀬の歯の浮くような甘いセリフやご奉仕に、セ●レだと言い切った威勢は何処やへら。ついに後日、自分から一瀬に「すぐしたい」とオネダリしちゃいます。
『last shot』ツンデレ女王様、ついに陥落
我慢できなくなった高史は、閉店後のバーで一瀬と合体。いままでで一番積極的に一瀬にご奉仕します。そりゃもうサキュ●ス並のエ●さ!
そして想いが溢れ出たのか、エチの最中「一瀬さん好き」と口走った高史。自分でも無自覚に一瀬に告白しちゃったもんだから、喜んだ一瀬に抱かれまくります。
こうして「高史は俺が好きだよ」と、一瀬に自信満々に言いくるめられて晴れて恋人同士に。ただし高史のツンデレモードは継続中なので、一瀬に強引にアプローチされるとブチ切れるのでした。
『君が言うなら世界の果てでも』
まだ付き合う前の一瀬と高史の日常。バーテンのときの物腰柔らかな高史と、プライベートのツンデレ女王様な高史に一瀬が虜になるお話。
いや…、高史の方も同時進行でスパダリ一瀬のことを好きになっています。
『パパは心配性』
スパダリ一瀬が「俺の素敵な恋人がどう育ってきたかすべて知りたい」と言って、高史の赤ちゃんのときの写真を見る話。極甘です(笑)
まとめ
一昔前の少女漫画のような、見せ場シーンの背景にバラが咲いているようなBL漫画(笑)でも王道だからこそハマってしまう…そんなイイ作品でした。
見どころは高史がエチの最中、何度もペコちゃん↓化するところ。舌の角度まで似すぎているので、おそらく遠い親戚かと思われます(適当)。
試し読みあり