優秀なα(アルファ)のみが通う高校の中でも1、2を争っているのは、自由奔放な自由人・瀬名悠仁(せなゆうじん)と規律を守る真面目人間・上代礼(かみしろれい)。
ライバル同士のふたりはお互いを意識し、睨み合っているのだが――!?
著者 | 奥田枠 |
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レーベル | Dear+コミックス |
出版社 | 新書館 |
試し読みあり
下記よりネタバレあり。ご注意ください。
全体評価
物語 | |
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絵柄 | |
助平 |
カップリング
Ωに興味のない俺様α・瀬名悠仁
αを装う優等生Ω・上代礼ネタバレ感想
もはやBLの十八番であるオメガバースの世界!&学園物!!これはオイシイ設定。
『#1』ライバルにΩだとバレて絶体絶命
舞台はオメガバースの世界。そこでは優秀なα(アルファ)と、凡人のβ(ベータ)、そして性のはけ口となるΩ(オメガ)が存在しています。
ただ、思春期に間違いが起こってはいけないということで、学生はそれぞれ第二の性別に分けられた学校に通っています。
んでこのお話の主人公、瀬名悠仁(せなゆうじん)と上代礼(かみしろれい)が通っている高校は、α専用。ふたりは優秀なα揃いの中でも、真のスパダリを争うライバル同士として競っています。
でも真面目系の上代に対して、瀬名は天才気質の自由人。高校の保険医のΩとヤリまくりな日々を過ごしています。
そして一発出してスッキリした瀬名に、忠告に来たのは宿敵・上代。上代は自分の幼馴染である紫苑(しおん)が、瀬名と将来番うことが遺伝子上決定していることを持ち出し「紫苑のために火遊びはやめろ」と、睨みつけます。
しかし瀬名はそんな忠告一切聞かず、またΩ保険医とヘコヘコ。これにより上代は、見たくもない真っ最中の現場を見せつけられます。
そしてあまりの気持ち悪さに上代は慌てて逃げ出しますが、あえなく発情。追ってきた瀬名にすべてを悟られてしまい、αを装ったΩであることがバレてしまいます。
しかも上代がこのままα専用の高校に居られるようにするために、瀬名は「オレの前でΩとして足を開け」と、命令してきて――!!
『#2』αを求めるΩになりたくない
運命の番・紫苑をないがしろにする瀬名が気に喰わない上代でしたが、発情フェロモンを抑えるために、しゃーなし瀬名に抱かれることに。しかも瀬名に抱かれることでαのフェロモンが貰えて、Ωバレが防げるメリットも!
上代は瀬名に与えられる快感に負けないよう、瀬名の腕を噛みながら瀬名のスペルマを受け入れます。それからと言うもの、数時間おきに瀬名に抱かれる上代。でもどんなに気持ちよくても、Ωの性に必死で抵抗します。
そんな日々に耐えていた上代ですが、今日は待ちに待った紫苑と会える日!穏やかで優しい紫苑に会い、上代は癒されます。そして紫苑のことを愛していると実感します。
ところが高校に戻ると、上代は秒速で瀬名に抱かれてしまい意気消沈。それでも「瀬名なんか大嫌いだ!紫苑を愛している」と、上代は反発します。
その様子にイラっときた瀬名は「上代の心がほしい…」と、つい本音が出てしまいます。
『#3』上代をΩ扱いしない瀬名
実はライバルだった頃から、上代が好きだった瀬名。上代を抱くようになってもその熱量はもっと増えて、Ωの保険医との関係を切ります。
上代も瀬名の気持ちは知っていますが、自分はΩだと認めたくないため瀬名を愛さないと決意。あくまでαのフェロモンを貰うためだけに瀬名に抱かれ続けます。
そんなとき、瀬名がほかのΩに対して紳士的だということを知った上代。同時に、上代だけを荒々しく抱いていることも分かり、Ω扱いされていなかったことを不覚にも上代は喜んでしまいます。
でもこのまま瀬名との関係が続くと、愛する紫苑を裏切ってしまうのではないかと上代は悩み…。紫苑との番を解消しようとしていた瀬名に向かって、「俺が紫苑と番う」と宣言します。
『#4』αでもΩでも、どっちにしろ瀬名が好き
この上代の宣言に、淡い恋心が打ちのめされた瀬名は逆上!無理矢理に上代を抱き、是が非でも紫苑と番うことを撤回させようと試みます。
ところが強情な上代は、瀬名に反撃して逃走!!急いで紫苑のもとに向かい「好きだ」と、告白します。でも紫苑の答えはノー。それどころか紫苑に瀬名との関係がバレてしまい、応援までされる始末に(笑)
紫苑に想いを伝えたことで、瀬名に対して本当に抱いている気持ちに向き合ってみることにした上代。瀬名のもとに戻り「ただのΩになってしまうことが怖かったんだ…」と、打ち明けます。
そして上代は「俺がαだったら瀬名なんか好きにならずにすんだのに!」と、本日二度目の告白。その言葉を待っていた瀬名は、やっと素直になった上代を抱きしめます。
『#5』運命の番のΩじゃないけれど…
そんなこんなで両想いになった瀬名と上代。ただ上代は、将来のためにこのままαのフリをして高校生活を送ることにします。
でもいくら瀬名に抱かれても、上代は瀬名の運命の番は自分ではないことに苦悩。運命の番なら、瀬名がもっと理性をフッ飛ばしてエンジョイできるのに…と思い悩みます。
けどそんなこと、好き合っていればモーマンタイだと思っている瀬名。甘い愛撫で上代を安心させてやります。上代は運命の番じゃないのに、強く求めてくれる瀬名が嬉しくて「俺にもっと夢中になれ!じゃないと許さない」とツンデレ。
カラダだけじゃなく、心も通じ合ってるこのお二人…。もう運命の番なんか気にする必要はないのでした。
『7 years after』
七年後、25歳になった瀬名&上代は相変わらずラブラブ。ところがそれをよろしく思わないほかのαが、上代を襲います(未遂)。
強制的に発情させられた上代は「たとえ俺がΩでも、瀬名じゃなきゃ嫌だ」と思うのでした。はい、お清めセ●●ス5秒前。
まとめ
そーです!そーです!!愛があればαだろうがΩだろうが、運命の番だろうが関係ないんです!!すべては愛です(黙)。
瀬名ったら序盤、保険医のΩを抱いてるときはどんなクズ野郎かと思いましたが…。頼まれて抱いていただけとか、なんてΩに優しいα!!んで愛する上代にはイジワルするとか、とんだヤングボーイだぜ!
試し読みあり